ナースコールとは、患者のベッドの枕元にある押ボタンスイッチで、急に具合が悪くなったり我慢できない痛みなどがあったときに、ナースコールで緊急に看護師を呼ぶ大事なコールです。
ナースコールをすると、必ず看護師が常駐しているナースステーションに連絡が入り、すぐに看護師が駆けつけることが出来ます。
執拗になるナースコール
これは、患者さんのモラルの問題ですが、不用意にナースコールを鳴らす患者が実際にいるのです。
「あ~また、Aさんからのコールだぁ・・・今日何回目・・」などで、コールが鳴ると病室に行かなければいけないので、非常に憂鬱になる看護師がいるのです。
でも、行かなければもし、本当に身体に異常があって苦しんでいたら・・・と思うと、看護師の責任問題になるし、仕方なく病室へ出向くのです。
いたずらで鳴らす患者さんもいるので、嫁も大変な時期があったそうです。
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看護師の嫁が体験したナースコールのあるある
本当に鳴るのか試してみる患者
ある日、80代男性の患者さんが入院してきた。見た目は普通の感じの患者さんだったが、ひとつ困ったことをする患者さんだったのです。
一通りナースコールの説明をして、その場を離れたのですが、しばらくするとその患者さんの病室からナースコールがなったので病室へ行くと「いや~本当に鳴るのか試したんよ~」と言う言葉が。。
「ちゃんと鳴ってましたよ」と言って、その日は鳴らなかったのだが、次の日もまた次の日も同じように鳴ったのです。
そして、それとなく患者さんのご家族の方に聞いてみると、その患者さんは少しアルツハイマーが入っているようで、色々な面で家族の方を困らしているそうです。
新人時代は恐怖のナースコール
看護師の資格を取って、初めて総合病院で働くことになった。
夜勤で働いていたとき、突然、ナースコールが鳴りだし、小走りで病室へ向かうと、患者さんの苦しんでいる声が・・・
すぐに、当直の先生を呼んで応急処置をしたが、その患者さんはそのまま亡くなってしまった。
その出来事が初めて働く夜勤の時に起こってしまったので、新人時代の1年間はナースコールが鳴るたびに、ビクッと背筋が伸びる感覚で緊張が走る。
家でもナースコールが鳴っている感覚になる
その日は、よくナースコールがなる日だった。
自分の仕事はしなくてはならないし、ナースコールが鳴り対応しなければならないし、非常に忙しい日で、家に帰ったときはぐったり。
しばらくベッドで横になっていると、耳の奥底からナースコールが鳴っている感覚がした。これって職業病・・と思いながら、次の日仕事をしたときはそれほどナースコールが鳴らなかった。
ナースコールがあまり鳴らなかった日は、耳の奥底からナースコールが鳴る感覚はなかった。ほんと、職業病って怖い。
ナースコールで呼び出され行ってみる隣の人がベッドから落ちていた
ナースコールを鳴らしたことも無い人からコールが鳴った。珍しいね~と思いながら、その人の病室へ行ってみると、鳴らした人は何事もなかったのだが、その隣のベッドで入院している人が、なぜかベットから落ちていて痛がっていた。
ベッドから落ちて、なかなか起き上がれないので、たまりかねて隣の人がナースコールで看護師を呼び出したのです。
ナースコールはこういう使い方もあるのです。
ナースコールを電話だと思っている患者いる
ナースステーションに頻繁にコールがなっていた。それも、何度も何度も押しているようなので、苦しんでいるのかと思って急いで病室へ行ってみた。
そうすると、患者さんがナースコールを押しながら何やら話しかけている様子。
「どうしましたか?」と聞くと、「このボタンを押して話しているんや」と言う返事。
どうやら、ボタンを押すと相手に聞こえると思ったらしく、電話みたいに使っていた患者さんがいた。
休憩時間にナースコールが鳴る
休憩時間にナースステーションの詰所でお茶をしていたら、突然のナースコール、ビックリして病室へ行ってみると間違いだった。
そんなことが2,3回続いて結局、満足に休憩が取れなかった。思わず休憩時間を狙ってコールしてるの??と感じたことがある。
ナースコールが鳴っているのに取らない看護師がいる
忙しくナースステーションでパソコン入力や患者のカルテの確認をしているときに、ナースコールが鳴った。
数名の看護師がナースステーションにいて、何をしているのか分からない暇そうにしている看護師が、鳴っているナースコールの近くにいるの出ようとしなかった。
その看護師は先輩で「ナースコール取って」とも言えず・・・仕方ないので自分で取って対応をした。
ナースコールを取らなかった先輩看護師は、現場をあまり知らず、書類作成をメインで仕事をしている先輩だったので、ナースコールに出ようとしなかった。
まとめ
病室にあるナースコールは、患者さんに取って命のコールと言っても過言ではない、とても重要な通信機器です。
突然の痛み、呼吸困難など、様々な病気で入院している患者さんには、いつどういう状況で容態が変わるかも知れません。
そんな、患者さんはナースコールに頼るのです。
色々なタイプの患者さんが入院していて、ベッドから物が落ちたからナースコールを押した、動けるのに水を取ってほしいからコールしたなど、必要でもないのに簡単に看護師を呼び出しをするのです。
今一度、ナースコールの重要性を患者さんに、しっかりとレクチャーする必要があるのではないでしょうか。
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